「近江に十一面観音が多いことは鈴鹿を歩いた時にも気が付いたが、特に伊吹山から湖北にかけては、名作がたくさん残っている。」(白洲正子『近江山河抄』より )
湖北には仏像、特に観音像と像が伝えられる環境など、自然の豊かさとともに、多くの文人の美文が残されています。
白洲正子さんも代表格のお一人で、特に地名を冠した著書は『近江山河抄』に限られています。
ここで白洲さんが表現される「祈り」は、この地の文化伝統への称賛と言えるでしょう。
今回、白洲正子の紀行文に導かれながら、湖北の文化伝統の姿について、皆様とともに考えてみたいと思います。
日時
令和7年3月2日(日)14:00開始
会場
第1会議室(2階)
講師
髙梨純次(公益財団法人秀明文化財団理事、元滋賀県立近代美術館学芸課長)
滋賀県立琵琶湖文化館学芸員を経て、昭和57年(1982年)、滋賀県教育委員会事務局県立美術館開設準備室に勤務し、滋賀県立近代美術館学芸課長となる。平成22年(2010年)の滋賀県立近代美術館での「生誕100年展 白洲正子 神と仏、自然への祈り」にも携わる。現在は、(公財)秀明文化財団理事[MIHO MUSEUM研究・展示担当]を務める。著書に『近江の祈りと美』(サンライズ出版)、『近江の古像』(思文閣出版)がある。
對島佳菜子(観音ガール、成安造形大学付属近江研究所客員研究員)
平成5年(1993年)東京都生まれ。日本女子大学文学部史学科卒業。人材総合サービス会社に就職し、地方創生事業に携わるが、観音像が多く現存し村人たちの暮らしに溶け込んだ滋賀県長浜市の「観音文化」に惹かれて退職し、平成29年(2017年)滋賀県長浜市へ移住。「観音ガール」の愛称で仏像を中心とした文化財、歴史・地域文化の広報 PRやコンサルティングなど文化振興の事業を行う。また仏像と人の関わり合いや信仰文化の研究をしており、講演会や執筆活動を多数行っている。著書『観音ガールと巡る 近江の十一面観音~「星と祭」復刊プロジェクト公式ガイドブック編~』(能美舎)
入場料
無料(要事前申し込み)
いずれかでお申し込みください。
- 下記申込フォームにて
- 電話(0749-52-5111)にて
※お名前と電話番号をお知らせください。
※お申込に際してご提供いただいた個人情報は、公益財団法人びわ湖芸術文化財団の個人情報保護規程により管理いたします。
※申込締切は講座の前日までの予定ですが、申込多数の場合はお断りする場合があります。ご了承ください。